日本の風土が育てた味覚の共演。
四季の移ろいと豊かな自然が織りなす日本ワインは、その土地ならではの“テロワール”を映し出し、
しなやかで奥深い香りと味わいを備えています。
同じく、山々に囲まれた環境で育った鹿や猪などの国産ジビエも、地域の“テロワール”を体現する食材として、
力強く豊かな旨味を備えています。ワインとのペアリングによって、両者の魅力が見事に調和し、
食卓に新たな感動をもたらします。
シャトー・メルシャン オンラインでは、ジビエの魅力を発信するとともに、ペアリングのご提案コラムや、
実際に体験できるイベントも開催。風土が合うからこそ生まれる絶妙なマリアージュを、ぜひご体感ください。
ジビエについて
「ジビエ(gibier)」とは、狩猟で得られた野生鳥獣の食肉を指す言葉です。ジビエ料理の文化は、欧州、特に中・東ヨーロッパの貴族の食文化、宮廷料理として発達してきた歴史があり、高級料理という位置づけのものでした。
日本でも古来獣を食べる食文化があり、仏教伝来以降の肉食のタブー化にも関わらず脈々と受け継がれ、江戸時代には「薬喰い」としてイノシシや鹿が好んで食べられたことはよく知られています。明治時代から昭和初期の狩猟の黄金期には、戦争を背景に野生鳥獣の乱獲が進んだことから保護政策が採られましたが、その後昭和中葉から鹿、イノシシの増加が顕著になり、農業・林業被害が拡大してきたころから、一転して鳥獣被害緩和のために捕獲する方向へ政策が転換されました。この捕獲政策の最盛期には200万頭にもおよぶ鹿・イノシシが捕獲されましたが、そのほとんどが廃棄されていたことから、これを利活用する動きが出始めました。これが現在の「ジビエ」振興の背景になっています。
かつては、ジビエは「山肉」と呼ばれ、猟師さんが自分で独自に捌いて販売していたものですが、2014年に厚労省による「野生鳥獣肉の衛生管理に関するガイドライン」が発出され、ジビエとして衛生的かつ安全に利用される筋道が示されました。これを受け、2018年には、ガイドラインを遵守し、衛生的に処理、ジビエ生産をしていることを認める「国産ジビエ認証制度」が農林水産省によって施行されています。
特別企画
国産ジビエと日本ワイン――どちらも自然の恵みを受けて育まれた、奥深い味わいを持つ食文化です。シャトー・メルシャンが贈る特別企画では、料理人・藤木氏とメルシャン エグゼクティブ・ワインメーカー・安蔵氏の対談をはじめ、シャトー・メルシャン椀子ワイナリーや桔梗ヶ原ワイナリー訪問記を通じて、国産ジビエと日本ワインの魅力を多角的に掘り下げています。
ジビエは、山々に囲まれた環境で育った鹿や猪など、地域の“テロワール”を体現する食材。一方、日本ワインもまた、その土地の気候や土壌、造り手の哲学によって個性を宿し、しなやかで奥深い香りと味わいを備えています。両者が出会うことで生まれるマリアージュは、単なる食の組み合わせを超え、風土と文化が融合する体験へと昇華します。
本コラムでは、国産ジビエと日本ワインが抱える共通の課題や可能性、そして現場での気づきや感動を、臨場感あふれる言葉で綴っています。自然と共生する食のあり方に興味がある方、ワインや料理の新たな楽しみ方を探している方にとって、きっと新しい発見があるはずです。ぜひ、3つの物語を通じて、国産ジビエと日本ワインの世界に触れてみてください。
ペアリング
「ジビエに合うワインって、どんなもの?」そんな素朴な疑問に、シャトー・メルシャンが真正面から向き合いました。答えを導く鍵は、“風土”にあります。鹿肉や鴨といった野生の味わいは、育った土地の気候や環境によって個性が異なり、それに寄り添うワインもまた、同じ風土から生まれたものであるべき――そんな考えのもと、料理人とワインメーカーがタッグを組み、ペアリングの可能性を探る旅が始まりました。
これらのコラムでは、実際の料理とワインの組み合わせを通じて、科学的な視点と感性的なひらめきが交差する瞬間が描かれています。肉の部位や火入れの違い、ソースのニュアンスに応じて選ばれるワインは、単なる飲み物ではなく、料理の一部として機能する存在。読めば読むほど、ジビエと日本ワインのペアリングが奥深く、そして自由であることに気づかされます。
食の新しい扉を開くヒントが、ここにあります。ぜひご一読ください。
味のイメージやシーンでワインを選ぶ








